会長挨拶・概要
会長 岩坪 威
(東京大学大学院医学系研究科 脳神経医学専攻 神経病理学分野)
このたび、令和3年11月26日(金曜日)~28日(日曜日)に東京国際フォーラムにおきまして、「病態研究から治療そして共生へ」をテーマに、第40回日本認知症学会学術集会を開催させて頂くことになりました。
本邦で認知症を持つ人の数は600万人を越えて増加し、前段階と目される軽度認知障害の方もほぼ同数が見込まれています。この数は2025年に向けてさらに増加し、認知症医学の充実と社会全体での取り組みを加速することが求められる状況に至っております。
日本認知症学会は、基礎医学研究者、内科系、精神科系はじめ認知症医療に関わる全ての診療科の臨床医に加えて、薬剤師、看護師、介護やリハビリの専門職、そして企業研究者や行政関係者までを包含する多職種の会員から構成されるという、世界的にも類のない学際的な医学会として発展を続けて参りました。近年、認知症性疾患に関する長年の基礎的研究からもたらされた病態の理解により、認知症医療に携わるものの念願であったアルツハイマー病疾患修飾薬の実用化も、ようやく視野に入る段階となりました。同時に、認知症の人にさらに良いケア・生活を提供し、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きること(共生)をいかに実現するかも、喫緊の課題となっております。本学術集会では、基礎研究や研究技術の進歩、疾患修飾薬開発の最新状況、画像・バイオマーカーの最前線、予防、合併症、ケア、社会制度から終末期医療までを広くカバーするシンポジウム、プレナリーセッションを、内外からの専門家を結集して企画いたします。認知症専門医育成のための特別講座も充実させます。
2020年から猖獗をきわめるCOVID-19は、認知症の人と介護にあたられる家族、医療者に、また認知症研究にも多くの困難をもたらすことになりました。学術活動に対する影響も甚大で、2021年も多くの学会の開催に不確定要素がつきまとい、開催形式や規模に制約を余儀なくされる恐れも残ります。しかしこの難局にあっても、学術集会運営主体は一丸となり、一人でも多くの学会員の皆様に、充実した学術集会を安全に満喫いただけるよう、開催直前まで臨機応変に対応しつつ、準備を進めて参ることをお約束いたします。
学会員の皆様ならびに学術集会をご支援下さる皆様にとり、安全で充実した1年がはじまり、そしてCOVID-19が一刻も早く終息を迎え、年末に有楽町でお目にかかれることを祈念いたしております。
学術集会概要
名称 | 第40回日本認知症学会学術集会 |
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テーマ | 病態研究から治療そして共生へ |
会期 | 2021年11月26日(金曜日)・27日(土曜日)・28日(日曜日) |
会場 | 東京国際フォーラム (〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号) |
会長 | 岩坪 威(東京大学大学院医学系研究科 神経病理学分野 教授) |
副会長 | 富田泰輔(東京大学大学院薬学系研究科 機能病態学教室 教授) 岩田 淳(東京都健康長寿医療センター 脳神経内科 部長) |
学術集会事務局
東京大学大学院医学系研究科 神経病理学分野
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運営事務局
株式会社 サンプラネット メディカルコンベンション事業部
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